【書評】これからの「正義」の話をしよう
本日は,これからの「正義」の話をしよう (ハヤカワ・ノンフィクション文庫) 文庫 マイケルサンデル著 についてご紹介いたします。
本書は,様々な正義論(功利主義,自由主義,リベラルな平等主義)といった伝統的な性議論を,わかりやすく,かつ先端的な事例を用いて(例えば,有名なトロッコ問題,同性婚,代理母の問題,積極的差別是正措置=アファーマティブアクション等),紹介した上で,著者が考える正義論を最終的に論証していくというスタイルで展開されたものです。
一通りの正義論に関する哲学を学べるとともに,そこから新しい正義論の考え方に触れることが出来るという点で,本書が名著として扱われている理由にも納得できます。
内容自体は分かりやすくは記載されていますが,それでも論じている哲学自体が困難を伴うものなので,それなりに腰を据えて読む必要はあると思いますが,その分得られる知見は大きいのではないかと思います。
私的には再読の価値があるものと思い,ご紹介した次第です。
本書は,かの有名なマイケルサンデル教授による名著なので,今更私が紹介するようなものでもないかもしれませんね(笑)
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