とある弁護士の読書ブログ

マイペースに書籍の紹介、感想などなどを綴っていきます

【書評】最先端研究で導きだされた「考えすぎない」人の考え方

 本日は,「最先端研究で導きだされた「考えすぎない」人の考え方 (サンクチュアリ出版) 単行本(ソフトカバー) – 2020/8/5」のご紹介をしていきたいと思います。


 この本は現代人が陥りやすい「考えすぎ」という状況を改善し,より思考をクリアにするためのエッセンスを科学的な視点から解説したものです。


 特徴としては著者である明治大学の教授が,物凄く分かりやすく読みやすい文書で上記エッセンスを解説してくれるものであり,1時間~2時間程度で読み終えてしまうくらいです。ただし,短時間で読めるからといって,内容がいい加減ということは決してなく,様々な文献に基づいて解説したものですので,内容的な正確性もある程度保証されているのではないかと思います。


 また,それぞれの項目のタイトルも,「心配事の9割は起こらない」(24頁),「イライラについて考える時間が長いほど、イライラは増幅する」(86頁),「思い出にひたると脳が老化していく」(135頁)等のように非常に興味がそそられるものが多いです。
 さらに,これらのエッセンスは今日から実践できるものが多いので,明日からでも参考にさせていただこうと思っています。


 ただし,これは読みやすさのために犠牲になっている部分ではありますが,データグラフや,自身の主張の論拠を細かく記載をしているわけではなく,ざっくりとエッセンスをまとめているというものなので,「学術的に学びたい!」という方や既にこの手の本を何冊も読んでいる方にとってはやや物足りと感じる可能性はあります。


 総評としては私的には再読の価値ありですし,特に考えすぎて疲れてしまっている方には一読すべき内容なのではないかと思います。
 


 さて,ここからは違う話です。
 更新がしばらく途絶えていました。
 本日の書評やこれからの書評もそうですが,もう少しシンプルに書いていこうかなと思い,早速やってみました。
 理由は何点かあるのですが,一番は,更新に時間が掛かりすぎ三日坊主になってしまう懸念があることです(笑)
 また,私もそうですが,人の長い文書は読む気が失せ,改めて今までの(とはいえ2つしか書評してませんが…(笑))書評を読み返して少し長すぎると感じ,本日のような形でより短くシンプルに書評をしてみようと思うに至ったわけです。
 今後もこのような形で書評をしていこうと思いますので,どうぞよろしくお願いいたします。
 ではまた。

読書習慣及び選書基準について

 2日ほど,書評を書いてみましたが,思ったより時間が掛かるということが分かりました(笑)
 普段はビブリアというアプリを使って,自分しか見ない形で本の要約や,感想等を書いているのですが,やはり実際にブログにして,(少数とはいえ)ご覧いただける方がいると思うと,しっかり書こうとした結果,分量が多くなるという事態に陥っています(笑)
 そういうことで本日は,書評ではなく,タイトルにもある通り,私の読書習慣,選書基準,今後紹介させていただく本の基準について思い思いのままにご紹介していきたいと思います。


【読書習慣】
 まず,本に関しては,1年間で120冊~200冊程度の活字(7割が新書,2割がビジネス本,1割が小説,1割がその他)と,300冊~400冊程度の漫画本,法律雑誌を年間100冊程度を読んでいます。
 また,仕事中は,法律書を調査する機会もあるので,法律書も読む(むしろ,最も多い読書はこれだと思います(笑)当たり前といえば当たり前なんですが…)という感じです。
 その他は,新聞を2誌取っているので,朝起きたら新聞を読むというのが日課になっています。
 このように,比較的活字が好きでして,年間相当の金額を書籍・新聞代に回しているのではないかと思います(笑)
 とはいえ,読書は,著者が数年掛けて一生懸命に考えた思考の筋道を,たったの数時間程度で追体験できるという効果をもたらしてくれるわけですので,1冊1000円程度ですが,その経験を考えると非常に安いのではないかと思っています。


 とにかく本が好きなので,もしおすすめの本などがあったらご教示ください(´・ω・)


【選書基準】
 本屋には週末に行って何冊か買い込んでくる(大体1万円分くらい買ってるんですかね)というのが大体のルーティーンです。
 選書基準は諸々あり,何か特定の分野を学習したい場合には,当該分野の本をとりあえず数冊~10冊程度購入して,大体1週間程度で全て読んで学ぶということが多い気がします。この何かを学ぶケースですが,大体は仕事で使う知識であることがほとんどなので,インプット的な勉強としては,この程度にとどめて,あとは,専門家に話を聞いて学んでいくというスタイルです。もちろん学ぶ目的によっては,例えば資格取得などは,1週間程度の付け焼刃的な勉強では太刀打ちできないでしょうから,その場合には読書ではなく勉強(問題集を買って,ひたすら解きまくる)に切り替えています。
 次の選書基準としては,本屋にいってタイトル的に面白そう,興味が持てるというものを手に取って,はしがきを読んで面白ければ買うという基準です。この基準の欠点としては,平積みされている本しか基本的には手に取らないので,本棚がメジャーな本ばかりになってしまうという点はあります。とはいえ,メジャーな本はそれなりの理由があるから売れているのであって(マーケティングに金掛けてるだけという考え方ももちろんありますが),はずれ率はそこまで高くはないと考え,ここは欠点ではないと考えることもできますね。
 最後に新聞でおすすめされているもの,特に日経新聞には,売れ筋ランキング的な欄がある(確か読書コーナーは土曜日だったと思います)ので,そこの上位の本は基本的には買うようにしています。これは特に深い意味はなく,端的にビジネスパーソンが一番読む新聞は日経新聞で,その日経新聞の中で売れ筋No1は,大体ビジネスパーソンはみんな読んでるだろうということで読むようにしているというだけですね(今のところ現実世界では特に本で盛り上がったということはなんですけど(笑))


【紹介の基準】
 完全にこれは趣味としか言いようがなく,特に明確な基準はありません(笑)
 前述した通り,私はビブリアというアプリで自分用に,基本的には読んだ本全て簡単な要約と,感想(このブログで記載している量の10分の1くらいですが)を書くようにしています。その中で,特にもっと深く私自身が復習したいと思える本や,再読の価値があると思った本に限定して紹介していくことになるんだろうと思います。


 色々思うがままに書いてしまいました。
 ではまた。

【書評】できる人の考え方のルール The Rules of Thinking

 できる人の考え方のルール The Rules of Thinking リチャード・テンプラー著 ディスカヴァー・トゥエンティワン (2021/3/19)


 まず,この本は,できる人の考え方(と著者が考えているもの)を100のルールにして,それらのルール1つ1つを解説していく構成となっています。
 アマゾンでは,自己啓発本にカテゴライズされていたようで,自己啓発本とも言いうるものですが,基本的には心理学,論理学,脳科学といったある程度科学的な知見をベースにそれぞれのルールを提示しているといった構成になっていると思うので,著者の経験のみからエッセンスが抽出されているわけではないかと思います。